ひょうご経済+|経済|お金の教育「マネ育」 証券OGママの出張講座が人気
「お金のお医者さん」に扮し、児童らに講義する竹内かおりさん(左)と西岡奈美さん=6月5日、三田市屋敷町、三田小学校「お金のお医者さん」にふんし、子ども向けの講座を続ける竹内かおりさん(左)と西岡奈美さん=三田市 子どもの金融教育に関心が高まる中、大手証券会社で営業経験がある兵庫県内の主婦2人が、手作りの出張講座を続けている。三田市の竹内かおりさん(39)と伊丹市の西岡奈美さん(37)は、それぞれ「キャサリン」「ナンシー」と称して登場。講座は約4年間で100回を超えた。今月5日には三田小学校(三田市屋敷町)で、6年生約100人に「お金を使うとき、ありがとうの気持ちを一緒に」と語り掛けた。活動の動機や工夫を聞いた。(内田尚典) -きっかけは。 竹内さん お金の教育は子どもの生きる力につながると思い、長男(13)が小学校2年のとき、担任の先生に頼み込んで学級で話したのが最初だった。金銭教育団体キッズ・マネー・ステーションの講座で知り合った西岡さんを誘った。 西岡さん 私の長男(9)の学校にも行った。もともと教員志望だったので、子どもたちの反応は楽しかった。先にキャサリンと名乗った竹内さんに人気が集中したので、負けじとナンシーにした。PTA行事や消費生活センターの講座などでも話している。 -どんな内容か。 竹内さん 物々交換から貨幣経済への変遷をたどる「リンゴと魚」、購入の優先順位は欲しいものより必要なものからと説く「ニーズとウォンツ」など。自作のイラストや手先が器用な知人に作ってもらった小道具を持ち込む。小遣い額の決め方、買い物といった場面を設定しながら進める。 -手応えは。 西岡さん 今回、三田小で児童の一人が「子どもにとってスマートフォンはウォンツ(欲しいもの)で、大人になったらニーズ(必要なもの)になるのか」と発言した。ちゃんと考えてくれている。キャッシュレス化が進み、金銭のやりとりがますます目に見えなくなる。お金を払うのは、作ってくれた人、届けてくれた人に感謝するから。そこをしっかり伝えたい。 -投資の仕組みも教えるとか。 西岡さん 紙芝居「株式の歴史」を用意しているが、ギャンブル的な印象が強いせいか、銀行預金について説明する「お年玉の行方」に比べて出番が少ない。人生設計でこれまで以上に預金と投資のバランスが重要になると、わが子に教えている。身近な製品をつくる企業
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